サポートする際に気をつけること

介護職として日々高齢者をサポートする際には、コミュニケーションの点でさまざまな注意すべきことがあります。

まず欠かせないのが挨拶です。こちらから明るく積極的に挨拶の言葉をかけるようにしましょう。それだけでもポジティブな人間関係づくりに大いに役に立ちます。また、利用者に馴れ合いな態度になり過ぎて不快な思いをさせないように注意することも大切です。もちろん全てにおいて敬語を使う必要はありませんが、親しみをこめた中にも丁寧な態度で接することが必要ですね。適度な音量ではっきりと丁寧に話すことを心掛けましょう。また忙しい場面でも早口にならず、高齢者のペースに合わせるようにしましょう。

「~はいけません」「~してはダメです」というような否定的な言い方は極力避けましょう。高齢者は自分自身の行動を否定されることで「拒否された」と感じプライドを傷つけられ、とても悲しい思いをしてしまいます。「私に任せてくださいね」「いっしょに気を付けましょうね」などの共感しやすい言葉で伝えるようにしましょう。

言葉以外の非言語的コミュニケーションも重要なポイントになります。話す時の目線を利用者の高さに近づけ、真剣に聴いているという姿勢を伝えましょう。笑顔は大切ですが、相手の話の内容によっては慎むべき場面もあります。表情によっても十分な共感を伝えることは可能です。無意識のうちに、高圧的に感じられる腕組みや貧乏ゆすりなどの動作をしないように気をつけましょう。