介護職のやりがい


介護職は高齢者を介護するだけが仕事ではなく、高齢者の希望をかなえるお手伝いができる職業でもあります。3Kと言われて敬遠されがちな職業ですが、実際には他の仕事では味わえないやりがいや魅力があります。

介護保険制度では、介護従事者はサービス利用者の自立支援を行うよう定められています。高齢者の身の回りの世話も大切ですが、それ以上に自立支援に重きが置かれています。ケアを必要とする高齢者であっても、自立した生活が可能になればQOLが高まります。実際、介護ケアのやり方によっては、利用者の自立度が大きく異なります。介護職の本当のやりがいとは、要介護になった高齢者が、少しでもQOLを向上できるようになることだと言えます。なお介護保険制度は改善に向けて改正を行っているため、現在の介護保険制度で行っているサポートについて調べておくことも重要です。

介護サービスは、「社会全体で支え合う仕組み」と言われます。介護従事者はその担い手として、社会全体から期待されています。誰でも高齢になれば、身体や心が弱くなるものです。中には歩行が困難になったり、ベッドから起き上がれなくなるケースもあります。そうしたケースを含めて、社会全体が成り立っています。介護とは社会からなくなってはいけないものなのです。誰もが安心して暮らせる環境であることが、経済活動を含めた社会の活力にもつながります。すなわち、介護従事者は社会を支える縁の下の力持ちの役割も果たしています。介護職は利用者を直接サポートする、介護現場の最前線に立っています。利用者からも家族からも感謝され、大きなやりがいを感じられるのも魅力です。